校長室から

 

 
「 夢 勇気 感動 」

  鶴城中学校 校長 沖村 徹

 昨年度は、創立60周年を迎え、また偶然にも二万人目の卒業生を輩出する記念すべき年でありました。式典を挙行するにあたり、歴史と伝統の重みを感じたのは私だけではなかったと思います。
 また、めざす学校像として「夢、勇気、感動にあふれる学校」を掲げましたが、見事に具現化してくれました。総勢九百五十余名の生徒達が一方向に向かって取り組みを進めたときのパワーのすごさには圧倒させられました。体育大会や文化祭などの学校行事をはじめ諸活動において発揮されるパワー(鶴城魂)は誰にも大きな感動を呼び起こし続けています。
 新年度を迎え、今、学校の始まりは、生徒会を中心にした校門での挨拶運動、校庭や通路の清掃活動が自主的になされ、誰もが気持ちよく登校できています。
 本年もそれらの小さな勇気ある活動があちらこちらで発揮され、新たな感動を呼び起こし、生徒個々の夢を育む営みをすすめていきたいと考えています。
 さらには、本市の教育立志プランの基本理念である「郷土を愛する心、豊かな心を持った世界に羽ばたく人を育む」を念頭におきながら、本校ならではの特色ある教育をすすめて参りたいと考えています。
           校長 沖村 徹

 
 学校だより「鶴城の風」を本ページに掲載いたしました。ページ末部をご覧下さい。

学校の教育目標    将来の夢に向かって、主体的に「生きる力」を身につける生徒の育成

校訓        「英知」(かしこく) 「篤実」(美しく) 「剛健」(たくましく)
 
めざす学校像   「夢と勇気と感動」にあふれる学校
 
 
 
平成22年度の始まりにあたって                  
○ はじめに
 約60年ぶりに改正された教育基本法、学校教育法をはじめ関連法案等を受けて,
平成24年度から完全実施される新学習指導要領の移行措置が昨年度からスタートした。言語活動や理数教育の充実、伝統文化に関する教育の充実など教育内容の改善や学習時間の増減等はあるものの「生きる力(確かな学力、豊かな心、健やかな体)」を育むという基本理念に変わりない。
 本校の校訓である「英知」(かしこく)「篤実」(美しく)「剛健」(たくましく)は、まさに義務教育の根幹をなす知、徳、体のバランスの取れた人材の育成を目指すものであり時を越えて受け継ぐべきものであると考える。
  
○ 経営について
(1)「夫れ教育は建国の基礎にして、師弟の和熟は育英の大本たり」(夏目漱石)
     教育は先生と生徒の信頼関係の上に成り立ちます。さらに、保護者や地域社会からの信頼も大切です。信頼関係の重要要件は誠実さであります。
(2)生徒主体の教育活動を展開しましょう。
  本校の生徒集団は、勢いがあります。生徒を中心に据えた教育活動は生徒の心を豊かにし、感動を与えます。感動体験は夢は育みます。夢を追い続ける学校こそ楽しい学校で
す。
(3)一人一人の佳さを生かした教育活動をすすめましょう。
  誰にも佳さがあります。すべての生徒に暖かい眼差しを向けましょう。生徒が発するサインを見逃さず、適切な対応に努めましょう。
(4)「時を守り、場を清め、礼を正す。」(森信三)
  形やリズムを大切にしましょう。教育の方法として、形から入るのが効果的な場合もあります。
(5)プロとしての資質や能力が求められます。研究修養に努めましょう。
  ・教育公務員としての矜持を持ち、社会人の範たるに努めましょう。
  ・生徒は教職員の鏡です。教職員が変われば生徒も変わります。
  ・報告・連絡・相談を徹底し学校を組織体として機能させましょう。
(6)教育課題を明確にし、全教職員が英知を結集して具体の取組みを行いましょう。
      取組みは具体的でなければ、反省や成果は見えません。具体の戦略と戦術が必要です。また、個々の取組みも大切ですが、大きな成果を生むためには学校総体としての取組みが
  重要です。
(7)保護者や地域との連携を密にし、期待と信頼に応える教育を展開しましょう。
  ・評価を真摯に受け止め、課題解決にあたりましょう。
  ・地域の教育力を活用し有意義な教育活動を展開しましょう。
  ・積極的に教育情報を提供し、信頼される教育活動に努めましょう。